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〜騎士の持ち物は意外なもの?/兵士の所持品〜


兵士・騎士とくれば、切れ味がよさそうな剣、頑丈な盾、それに何をも恐れぬ鎧 というのが頭に浮かんできますが、彼等が持っている「他の所持品はなに?」と いうと「…なんじゃらほい?」ちょっとつまづいきがちです。

中世の兵士や騎士は、「自分のものは自分で管理」が基本でしたので、だいたいは自分で持ち歩いていました。それでは、どんなものを持っていたのかというと、

食事に使う小さなナイフ・非常用に使う短剣、火うちセット(火をおこす際に使 用する道具。火うち石・火うち金・火口の3種類)、食事セット(木のスープ皿 &スプーン・ビール碗など)

などが挙げられます。 その他にも余興用のゲーム用具(サイコロなど)、針と糸(衣服などがほつれた 時用など)、お金(必要なときは必要です)などなど。こうやってみていくと、 必要な日常品を毎日持ち歩いている主婦のような感じにみえますね。

当時の戦争は長期化するのは当たり前だったので、なかなか家にいるときのような勝手は利かなかったのでしょう。 剣や鎧・盾などは予め国から支給されたものが多いですが、武具類は「ぶんどる」 のもあり! なので、他の人と違う剣を持っている兵士は、「あ、これはどこか から盗んだんだな」と分かるわけです。
騎士や兵士といえども、略奪・窃盗当たり前の時代でもありましたから、そんなことになっても別に驚くことではなかったようです。


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