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〜聖なるクリスマスは未だ終わらず/トゥエフルス・ナイト〜


気分はお正月、今年のクリスマスは過去のもの…といっている方、少しお待ちを。 本当の中世の祭りは現代と違うことがあることをお忘れなきよう。

当然、当時はお正月などありませんでしたので、クリスマス=年明けという概念がありました。期間には若干のバラツキがありますが、基本は12/24のクリスマス ・イヴから12日後のトゥエフルス・デイ(Twelfth-Day)までが本祭と呼ばれるも ので、実質12月と1月は続いていたわけです。
トゥエフルス・デイとは、「十二日節祭」という意味で、イエス・キリストの顕 現日(エピファニー:現われるの意)でもあります。キリストが洗礼を受けた日でもあり、現在でも北欧の国々ではこの日をひとつの祝日としてお祝いしています。
専ら盛りあがるのはその前の日の夜で、「トゥエフルス・ナイト」と呼ばれる行 事です。長かったクリスマスの最後を飾るイベントとして、踊ったり唄ったり、 いろいろなものを食べたりしていました。神への賛辞、そして感謝の意を込めて人々は祝い続けたのです。

余談ですが、今私達が知っている12/25のクリスマスは、紀元300年前後までは 「冬至の日」という位置付けをしており、クリスマス自体はこの十二日節に祝っていました。その名残が残っているもののひとつに、クリスマスツリーの片付けがあります。クリスマスは1/6までなのでその期間中は置いておき、明けた7日に片付けるというもの。ご存知でしたか?


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