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〜お化けの祭りは信仰の内に/ハロウィンの語源〜


ハロウィン。でも「お化けの日」でもなければ「仮装の日」でもありません。そもそもはキリスト教の伝統的行事であることをご存知でしたでしょうか?
50人近く存在する聖人を称える「万聖節(ばんせいせつ・All Saint Day)」の前日に行われるので、たいていは 10月31日とされています。日本でいう、「お盆」 のようなものですね。 内容としては現在と同じく、悪魔の格好に扮した子供たちが個別訪問する習慣 (トリック・オア・トリート/ごちそうしないといらずらするぞ)に似た「ソウ リング(souling)や、野菜のかぶなどををくりぬいた「ジャック・オ・ランタン ( Jack-o'-lantern)を飾り、盛大に祝っていました。

庶民にも広く祝われましたが、中流貴族等の階級になるとまたおごそかな儀式がいくつか追加されていま した。 ハロウィンの2日後、「万霊節(Feast of All Souls)」という、煉獄(地獄と天国の中間点。一定の修行を行って後、天国にいくことを許される者がいる場所) にとどまっていた死者の霊たちのための日を迎えることになるのです。 日本でもここ数年、ハロウィンに関するイベントが少しずつではありますが行われつつあります。

一年の中でも特に中世の時代に近い祝い方をする日、家の中にあるカボチャが「顔をつくって」と訴えているかもしれませんよ…?


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