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〜星の輝きは時代の壁へ/中世の占星術〜


主要5惑星(水・金・土・木・火星)が同じ西の空に見える現象が起こっています。滅多にないことで、次にみることができるのは2040年頃とのこと。普段は別 の方角にありますが、一挙に集まることはそうこうないようです。
現在の都市部では電気の光の影響もあり、一度にたくさんの星空をみる機会が少なくなってきました。昔は当然ありませんでしたから、さぞかし沢山の星に囲まれて未来を想っていたのでしょう。

さて、中世の時代の天文学をひもといていくと[占星術]という言葉がよく登場するようになります。天文学は古代メソポタミアの時代とされ、星の動きをもと に未来を予想する占星術が非常に発達しました。
その後古代ローマ・ギリシャなどへ伝えられ、ヨーロッパにも入ってきましたが、当時のキリスト教思想の影響 で占星術は危害を加える悪しき魔法と認識され、その一切の研究を禁じられました。

星にまつわる伝説も当然否定されましたが、3人の預言者を導いたベツレヘムの星に関しては別扱いをしていたようです。 禁じていたとはいうものの、実際にはかなり一般化しており、貴族の宴会メニュ ーに占星術を用いたり、未来を占ったりすることは頻繁にありました。
高貴な身分の者はこぞって占星術師を召集し、自分の人生について占ってもらっていたと されます。また、医師になるために必要な学術のひとつとして占星学があげられていたのも事実だったようです。
現在でもポピュラーな位置にある占星術。中世・古代からある大切な遺産でもあります。ぜひ一度挑戦してみては?


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