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〜病院施設の画期的なシステム〜


最新鋭の医療器具がそろい、技術も飛躍的に向上している日本の医療施設。 最近はマスコミが色々と騒いでいたりしますが、人生において欠かせない存在で あることはいうまでもありません。

中世の時代にも病院(施療院といいます)はありました。たいていの病院は国王の慈善活動の一環として設立、または善意ある領主や商人などが創立者として多額の 資金を提供していました。 設立された病院には、様々な患者が運び込まれてきました。患者は最初に体を洗 い、きれいな衣服に着替えさせます。 その後、症状別にベッドに寝かせますが、基本的に複数人で1つのベッドを使用 していました。
童話「白雪姫」で、7人の小人が仲良く1つのベッドで休む、と いうのがありましたが、まさにそれと同じです。 ただし、重体の人と妊婦については個室を与えていたようです。現代の個室病院 と同じ感じですね。

着替え・入浴・食事等、ほぼ全ての日常生活は修道女・修道士などが担当していました。病人は何もしなくても大丈夫だったのです。 ある程度回復すると、回復の具合を見定める期間を設けます。その期間を経過した 後、健康であると判断された患者はきちんとした証明書を院長よりもらい、無事退 院するのです。(入院時に着ていた服は、退院時にきることができるように、きち んときれいに修繕しています)

患者を診察する医師は、当然それなりの資格が必要で、きちんとした診療ができるまで、ゆうに6年以上はかかっていたといいます。昔も今もそうですが、人の命は何者にも代え難いものだったので、慎重に選んでいたのでしょう。


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