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〜挙式は教会の戸口で〜


結婚式はウエディングドレスで、ステンドグラスがまぶしい白亜の教会の鐘と共に…、とちょっと妄想が膨らんでいますが、今回は結婚式のお話です。

貴族や王族は別として、普通の結婚はまず婚約式から始まりました。両家の家族が同意すると婚約の儀を教会の戸口で行います。教会内部は非常に神聖な場所とし て認識されていたので、そこで挙式を行うことは滅多にありませんでした。 今日と同じく、指輪の交換で婚約が成立しますが、男性の指輪は一度女性の指に はめてから再び自分の指にはめなおすことがあったようです。 40日間の婚約提示 期間(この2人は婚約中である、というような婚姻に関する提示)の後、晴れて結 婚式をあげることができる、というわけです。結婚式の手順は婚約式と全く変わ っていませんでした。

尚、離婚についてですが、教会から「結婚無効」を宣言してもらわない限り別れることはできません。それも宣言に関しては非常に厳しい条件が課せられたので、 よほどのことでない限り(親近結婚など)別れることはできなかったようです。 離婚することは神の教えは反することだったからです。現在にいたっては、毎日数多くのカップルが離婚したり結婚したりしています。中世の世界からみると考えられない光景ですね。
しかし、結婚は人生にとってとても大切である、ということには変わりはありません。


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