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不死鳥の如く
〜 フェニックスの存在〜


 
「不死鳥」。言葉からして神々しいイメージがありますが、 中世の時代ではどうだったのかな?という疑問で、今回のお話です。

一般的に不死鳥(フェニックス:Phoenix)はその名の通り、不死身の力を持つ世界でたった一羽の鳥で、300〜500年に一度、
己の身体を焼き尽くし、その灰から新たな不死鳥のヒナが誕生、その流れを永遠に繰り返すものとされています。
大元はアラビア方面(専らエジプト)・またはインド付近とされています。

中世の世界では、聖書の文献内にある挿絵などで少し登場するぐらいで、大々的 に存在していたわけではありません。
というのも異国からやってきた神などは 「魔術書に登場する悪魔」としばしば混同され、異端なものとされてきたそうです。

古代から一部の人々に読まれてきた「グリモワール」(魔術書のひとつ。中世の 時代は司祭などに読まれることもあった)に
不死鳥のことが記載され、ソロモン 72柱の一人としても登場しています。 昔は異端とされ、数百年たった現在では明るい
シンボルとして蘇る。
つい最近「聖人」として認められたジャンヌ・ダルクも、不死鳥のような心をも っていたのでしょうか。


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