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お化粧はほどほどが一番安全?
〜中世ヨーロッパの化粧文化〜


 
紫外線対策が必要になる時期がやってまいりました。最近の化粧品は、紫外線対 策のものも多く、有りがたいアイテムの
ひとつでもあります。 お化粧の歴史は果たしてどうだったのでしょうか?

化粧の歴史は古代エジプトから飛躍的に向上していきます。かのクレオパトラの 化粧はまさにくっきりタイプなものでしたが、
いかに威厳かつ美しく見せるのか、 けっこう大変だったようです。 もちろん、今のように「お肌にやさしい成分」は使っていない
ものがほとんどで、 有害なものをべったりとつけていました。
それでも、化粧をする女性は後を絶ちませんでした。

さて中世は?といいますと、絵画や資料などをみてもあまりピンとこないのでは ないかと思います。女性の姿は描かれていても、
口紅やアイシャドウなどを使っ たような感じではありません。むしろ、ほとんど化粧をしていないようにみえます。
ではほとんど化粧をしていない?というとそうでもありません。お年頃の淑女は、 お肌対策には余念がなかったようです。

ただそのやり方が、度肝を抜く方法。パックを例にあげてみると、
「兎・鳥などの内臓をまだ温かいうちに取りだし、顔全体に塗っていた」

…考えただけでも”血みどろパック”としかいいようがありません。が、これが 淑女の間ではステータスになっていたそうです。
中世の化粧を分かりやすく描かれたのが、最近公開になった映画「エリザベス」。 真っ白の顔で登場するのが印象的ですが、
これは蜜蝋を顔に塗り、白粉をつける方法です。ベースは「蝋」ですので、温かいところに行くようなものなんぞ、溶けてすごい
ことになってしまいます。
ことに、当時の女性は化粧を含め、様々なことに気を使うことが大変多かったよ うですね。


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