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常識のマナーは古(いにしえ)の世に
〜テーブルマナーのお話〜


 
フランス料理などで専ら気にかかるのが「食の作法」テーブルマナーです。
いかに優雅に、美しく食するのかがポイントとなりますが、結婚式などの格式高い場ではちょっと苦労する方もいらっしゃるのではないでしょうか。 中世ヨーロッパの名残が、現代のテーブルマナーにも見られることがあります。

特に女性にあることですが、テーブルに着席する時、バックはどこに置いていますでしょうか?「椅子の後ろと背中の間に置き、手はヒザの上に」という方がい らっしゃると思いますが、正式なマナーは違います。
バックは「ヒザの上に置き」、手は「テーブルの上に置く」のが正解です。 一見、ちょっと…と思うかもしれませんが、これは中世ヨーロッパ当時の食卓に由来しています。

ある饗宴が行われた際、客人として招かれたある人が手に隠し持っていた剣で領主(王)たちを殺してしまったというエピソードが残っています。以降、「私は 武器をもっていない」という意味も兼ねて、手はテーブルの上に置くようになっ たのです。 その他にもフランス料理のマナーは中世の時代に由来するものが数多く残ってい ます。
ちょっと堅苦しいとは思いますが、昔を懐かしむという意味で挑戦してみてはいかがでしょうか?

ちなみにマナーすべてにおける共通点は「レディーファースト」であるというこ とです。ナプキンをとる行動にしろ、女性が先に、男性は後でということになります。もしご覧になっている方の中で騎士道を極めたい場合は、くれぐれも失礼 のないようになさって下さいね。


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