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聖なる光は今も昔もそのままで〜オーロラのお話〜


 
北の大地でしかみることができない、オーロラ。
「光のカーテン」とも「神から 授かった産物」ともいわれるほど神秘的な光景は、今でも見る人の心を魅了させています。
暗視カメラなどでも撮影することができますが、本当の姿はやはり人の目でみなければ分からないのでしょうね(以前テレビで何度かオーロラを撮影していたところをみたことがあるのですが、イマイチよく分かりませんでした。
歓喜をあげているレポーターなどの声でなんとかそのスバラシさが分かったぐらいです…)。

さて、中世の世界にもオーロラが目撃された記録が残っています。 それらの絵をみる限りでは、いま私達が知っている優雅なカーテン状のものではなく、赤い空の上に騎士が戦っていたり、ロウソクが立てられていたりします。
当時は赤っぽい色のオーロラがでていたこともあり、「不吉の予兆」として恐れられていたのです。 いまでも、赤っぽい月がでると不安感がよぎることがありますが、それに近いものかもしれませんね。

中世のオーロラが活発化していた時期は6世紀および14世紀に集中していたそうです。14世紀というと、中世も後期に入る頃。さらに「黒死病」ペストも大流行し ていた時代でしたし、さぞかし人々は恐怖におののいていたでしょう。
オーロラは虹と同じく、いろいろな色に変化します。青もあれば緑も赤もある。 その時の気象条件によってまったく異なるのだそうです。
あと、太陽から発する太陽風にも影響を受けるそうですが、まだ謎の部分がたく さんあり、解析にはさらなる時間を要します。

ちなみにオーロラが持つ電力エネルギーは兆単位のすさまじい力を持ち、イギリス・ロンドンではその影響で火災が発生、停電が半日近くも続いたそうです。 この力をなにかに利用できればいいのですが、やはり神からの授かり物。下の世 界からそっと見守っているべきなのかもしれません。

参考サイト: Asahi Beer Natural Science Classroom
http://www.asahibeer.co.jp/Aurora/Japanese/aurora.htm (中世のオーロラの絵などが掲載されています)


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