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ハーブは神から授かりしもの〜ハーブの薬効について〜


 
ハーブ料理がおいしい季節になってまいりました。
現在ではハーブブーム大到来中といいましょうか、散歩をしているとハーブの栽 培をしている庭を多くみかけます。手軽に育てられ、また食用から美容までなん でも使うことのできることに魅力があるようです。スーパーの野菜コーナーでも手軽に手に入るようになりました(^^)。 中世の時代の代名詞といっても過言ではない(と思う)ハーブ。 当時はどのように使われていたのでしょうか?

薬用・食用・装飾用、とにかくいろんな用途に使っていたのは間違いありません。 今回は、そのうちの中にひとつ「薬用」について、主用なものを一覧にしてみま した。

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マジョラム:中世の修道院で焚かれていたハーブ。精神安定効果あり

タンジー・ヒソップ:ノミなどの害虫の虫除け用として使用。床にまいて足で踏みつぶし、刺激臭を発生させる

セージ:万能薬として重宝された。実際の効用は更年期障害改善など

アイブライト(コゴメグサ)・フェンネル:目の薬として使われたようです

ウオールジャーマンダー:厄除けのハーブ。かわいいピンクの花を咲かせます。英国貴族に愛用されました

サフラン:現在でも高値で取引されるほど貴重なハーブ。当時は金と同等の価値 をもっていたとか。主に生理痛などの婦人病に利用されますが、妊婦は使用禁止です

タイム:今でも肉の臭みなどに広く利用されています。この精油は防腐効果が高 かったとされました

ディル:精神手安定剤のような形で使われていたそうです

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上記のような薬草を中心に医療活動をしていたのは主に修道院の中の人−修道士 などでした。院内の庭にハーブを育てて使っていました。このような医学は「僧 院医学」と呼ばれ、後世のハーブ医学に強く結びつく結果となったのです。

ちなみに、中世後期になるとアラビア医学(中世医学よりずっと進歩していまし た)や中近東の文化などを吸収していき、現代の医学に少しずつ近づいていくよ うになりました。 それまでは古代ギリシャの医学書をもとに、「本」だけで理解していたことがあったそうです。解剖も、教会側は特に禁じてはいませんでしたが、やはり謙遜され たようですね。


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