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秘密の会話は意味深な絵で〜愛の会話と判じ絵〜


 
突然ですが、ラブレターを書いたことがありますか?
今の時代だと、携帯メールなど媒体は変わっていますが、なんらかの形で書いたことがある方は少なくないと思います。
相手になんて書くか、手が止まり、気がついたら時間が経っていた…なんて経験もおありではないでしょうか。
(毎日かけるようなものではないですから、ムズカシイです…)。

中世の世界では、この時期バレンタインデーを祝っていたことがありました。と いっても、現代のような形ではなく、れっきとした「饗宴」として、大々的に儀 式を行い、パーティーを開いていたのです。
バレンタインの時期は当時の人からすると「占いがよくあたる季節」でもあったらしく、実にさまざまな占いを興じていました。
有名なのもので、「バラのはなびら占い」が挙げられます。バラのはなびらを1枚1枚抜いていき、最後の1 枚に手をかけたとき、その人の運命が決まるという、今でもおなじみのものです。

その他にも、ボールに落として、その形で未来の相手を決める「麻の実占い」、 まくらの側において今後を占う「のこぎり草占い」など、食物を使うものが多く ありました。 占いの他にも、「判じ絵」という方法で楽しむこともありました。
判じ絵とは、 文章の代わりに絵で表現していく手法で、絵の持つ意味で内容をとらえるという ものです(日本では、江戸時代などによくあったそうです)。これを使えば、ちょっ と人様にはお見せするのが恥ずかしい恋文もスラスラかけるようになります(たぶん)。

例えば、

・鏡のイラスト+葉のイラスト+ほっぺたが腫れているイラスト+家の中に人が いるイラスト+雑草の根のイラスト

があったとしたら、どのように解釈しますか? 手紙を開いて、パッとこのようなイラストの羅列がでてきたら、内容を理解するまで時間がかかると思います。こういったミステリアスなゲームを楽しむのも、 当時の人々の楽しみのひとつだったのです。

ちょっとラブレターを書くのはムズカシイと思っている方にはお勧めできる方法 ではないでしょうか?ただ、意味をひっかけるイラストがでてくるのに、時間が かかるかもしれませんが、そこのところは中世のロマンを感じ取ってください… (^^;)。
ちなみにさきほどの答えは、「今日(鏡)は(葉)晴れて(腫れて)います(居 ます)ね(根)。」という意味です。いかがでしょうか?


<Picked Easter-Egg!>


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