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猟犬は現代に通じ〜中世の時代の犬たち〜


まさに今はペットブーム。道を歩くと散歩をしている人を毎日のようによくみかけることだと思います。
最近の流行りだと某CMで大ブレイクしたチワワ、ダックスフンド、シーズーなどだと思いますが、今年はどのようなワンちゃんがブレイクすることでしょうか?

さて、犬は古来から人間ときってもきれない関係にありました。
古代エジプトで は犬(またはジャッカル)の頭をもっていたアヌビス神がいたり、中石器時代には犬が家畜として飼育されていたりと、とにかく歴史と共に生きてきています。
中世の時代にも家畜などで犬は多く存在していました。 当時の絵画などをみても、たまに犬が登場するシーンがでてきます。食卓の下に 犬がいて、残り物を食べていたり、農作業をしている傍らにいたり…。
中世以後の絵画でもよく登場していますね。

気になるのはその種類です。
大昔からいるものもあれば、ごく最近になってでて きたものまで、実に多くの犬種がいます。
その中でも中世の時代にいたと思われる犬の種類をあげておきます。

●コーギー:12世紀頃から英国王室で飼われてきた由緒ある犬。

●ケアーン・テリア:中世イギリスでよくみかけた、狩猟犬です。

●ダックスフンド:狩猟犬としても有名。16世紀の絵画に描かれています。

●ダルメシアン:「101匹わんちゃん」でお馴染み。貴族に愛されていました。

●パピヨン:フランスなどで流行。この犬と一緒に絵を描いてもらうのが貴婦人方のステータスだったとか。

●ブルドック:闘犬として活躍。へこんだ鼻は闘犬時代の名残だそうです。

(参考)キャバリア:「騎士」という名前の意味。登場したのは17世紀、チャールズ1世の頃からとい われています。

今でもよく目にすることのできる犬たちばかりですね。 現代と大きく違う点はほとんどが狩猟犬だったということです。人間の生活とどれほど密着しているのかがよく分かります。
ワンちゃんを飼っている方は、一度愛犬の歴史を探ってみてはいかがでしょうか? 意外な事がわかるかもしれませんよ?


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