今でもいろいろな場面で活用されているトランプ。ご存知ない方はほぼいないと 思いますが、今回はそのお話です。 以前、知人のアメリカ人とトランプについて少し話したことがあります。 その際、「トランプ」という言葉を普通にだしたのですが、理解してくれなかっ たこしがありました。「ポーカーをしたるするカード」と変えて再度話したとこ ろ「プレイングカード(Playng Card)ね」と返されました。 どうも「トランプ」と いう言葉を使っているのは日本だけで、外国では「カード」というのが一般的みたいです。 トランプの特徴というと、4つのマークで全部で53枚ある・ゲームや占いができる…など、おなじみのことですが、その起源についてはさまざまな説があります。 よく唱えられているのは、トランプはタロットカードが派生したもの、とされて いますが、何点かにおいて矛盾が生じており、確定するのが難しいようです。 さて、このトランプですが、中世の世界の名残がところどころに残されています。 大きな点としては、「4つのマーク」。ハート・ダイヤ・クローバー・スペード の4つは、中世の時代にあった階級を示しています。具体的には、 ハート:「聖盃(または杯)」/司教・高僧 ダイヤ:「貨幣」/商人 スペード:「剣」/貴族・騎士 クローバー(=クラブ):「棍棒」/農民 といった感じです。 本格的にゲームのひとつとして楽しみはじめたのはもう少し後になってからで、当時はチェス・バックギャモンなどのボードゲームが主流でした。 トランプのマジックで一番古い記録に残っているのが15世紀にレジナルド・スコットというイギリス人による著書「妖術の解明」で、この本には現在でも多く使わ れているマジックの原点ともいうべき原則などが残っているそうです。 |