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〜資源の探索から世界が変わる〜プラント・ハンターの存在〜


ヨーロッパで肉をよく食するようになったのは中世の時代からと言われています。 当時大流行した黒死病(ペスト)にかからないようにと、コショウなどの香辛料の輸入が激増したのに伴って消費量も各段に増加したものと思われます。

この香辛料、いつ、誰がヨーロッパに持ち込んだのでしょうか?
ヨーロッパの 大地につくることができないこれらのものは、ヨーロッパから派遣された「プラ ント・ハンター」と呼ばれる人々が持ちこんできたものです。 プラントハンターとは、和訳すると「遺伝資源探索者・植物探索者」という意味 で、未知の植物や資源を探し、自国に持ちかえるという、今でいう輸入業者のようなものです。

現代と違うところは、まったく新しいものを運んでくるという点 でしょうか。 16世紀からはより豪勢なものにしようと新しい品種の草花を採取し、いくつかの庭師に頼んで、貴族たちの庭の中に咲き誇らせたものでした。フランスのヴェルサイユ宮殿で良い例ですね。 では16世紀以前、中世の時代はどうだったかというと、うってかわって簡素な庭 でした。花というよりは、果実やハーブを育てるといった感じです。

当時のプラ ントハンターも、航海術などがまだ発展していなかった頃でもあったので、その 活動は大きくはなかったようです。 しかし、彼等の活躍は今後のヨーロッパから世界へと、大きくその変化を保って いくのです。


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