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〜大学生は市民の天敵?/大学生と市民の対立〜


中世の大学は、神学・医学・数学・天文学・物理学などを専攻する、「学びの場所」として中世中期にピークを迎えました。有名どころではパリ・オックスフォード・ボローニャ大学などがあげられます。
これらエリートの学校に通う学生たちも、いわゆる「エリート」揃いなのですが、 大学ならでの特権を利用しては、その街に住む人々とよくいさかいを起こしていたそうです。 街の居酒屋でどんちゃん騒ぎをしては他の客に絡んで大ケンカがおきたり、夜な夜な追いはぎをしたり、禁じられている賭け事や女性を連れこんだり、気に食わない講師を刺し殺したり…と、未来の聖職者になるにはあまりにもほど遠いこと をしていたのは事実です。
もちろん、これは一部の学生にあることで、まじめに学業に准じている学生もいましたが、暴動を繰り返す学生をみてきた市民たちは、あまりいい目でみることはなかったそうです。

イギリス・オックスフォードでは、横暴な行動に怒りをあらわした一部の市民 (暴徒)が大学になぐりこみ、学生たちに相当な暴行を加えた、との記述があり ます。これらのエリート大学では、このようなことが頻繁だったこともあり、現在では厳格な態度をもっているのかもしれませんね。大学生の皆様、どうぞたわいな諍いだけはご遠慮を。


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