今回はちょっと視点を変えて、当時流行ったり、儀式として使われた占いをいくつかご紹介します。 当時の人々は、占いをこよなく信じていたとされます。それによって、自分の未来や行く末がはっきりわかるというものです。 これからどうなるのかは、現代の私達でもちょっと気になるところ。占いは古代よりありましたが、すべての時代を通して、共通した考えを持っているんですね。 ///花びら占い/// 現代でもよく知られている、定番中の定番。 一輪の花を手にとって、花びらを一枚一枚とっていきながら「可であるか」「不 可であるか」を唱えます。最後の一枚をとったとき、それが「可であるなら」その人の願いは成就し、「不可であるなら」叶えられないことになります。 恋の行方を占うものとして使われていましたが、来年の豊作を占う手段に使われていたそうです。 ///アップル・ボビング/// これもまた現代によく知られているゲーム感覚の占い方式。 広い容器の中に水をはり、そこに思いを寄せている人の名前を書き込んだ(または彫り込んだ)りんごを数個浮かせます。その後、口でお目当てのりんごを口でくわえてとります。見事1回でとることができたらその恋は成就し、3回・4回ととれなかったら恋は終わってしまうということを暗示しています。 ///麻の実占い/// 麻の実(あさがおなどのちょっと大きな種でも良いと思います)を数個取り出して、手に持ちます。自分の後ろに水を張ったボールを用意して、後ろを向かずに 肩越しに実を投げ込みます。すべて入れ終わったらその実が示す形を見て、未来 を占う、といったものです。 実の形が弓矢を表しているならば狩猟に関してよい結果がでる、指輪の形ならば ステキな結婚が待ち構えているであろう…といった具合です。 |